緊急特番!Winny ~そのとき!まつりは立ち上がった!?~

前回の記事は[こちら!]

今回はWinnyの開発者、金子勇氏が逮捕されたことをきっかけに、なぜうちがWinnyを使い始めたか?
そのへんを説明しながら、Winnyに関する話をしようと思う

ひとまず、Winnyと関連裁判のおおまかな知識は
wikiのここで読んで

まずうちが開発者逮捕の何を問題だと思ったのか?

まず一番大きな問題点として、逮捕理由そのものがあげられる
「違法なファイルのやり取りに使われていることを認識した上で、ソフトのバージョンアップを繰り返した」
ことが、著作権違法の幇助にあたるとされてるわけ

まず、うちは金子氏は否定してるけど、もともとWinnyの開発には、違法なファイル交換を前提、あるいはそうした利用が自然に定着することを予見していたことは、まず間違い無いと思ってる
ただし問題は意図の立証は困難であり、警察権力が意図を検挙の判断基準とすること自体が問題やと思う

(これは、殺人事件で、殺意の有無が争われるケースとは違う
殺人事件の場合は、まず人を殺した事実そのものが、検挙の基準で、罪の大きさを判断するときに殺意の有無が争われることがあるのであって、そもそも検挙の基準となっているのではないことに注意して!)


なぜなら、PC上で使われるツールプログラムの多くは、違法なことに使うことが可能で、実際そのように使われてる

一例をあげると、パソコンの画像をキャプチャするソフトは、それで著作権のある画像を静止画として、あるいは動画として切り出すのに使われてる
多くのアップローダーやメーラーが、違法なファイルを扱ったことが無いとでも?
デバッギングツールは、プロテクトをはずして、違法コピーしたソフトを動作させる際に使われてる

ソフトではないけど、新しいビデオデッキがどんどん開発される間、開発者はそれらが違法な複製を作るのに使われていたことをしらなかなったとでも?
ビデオデッキの普及には、違法なレベルのわいせつ性のビデオソフトが無関係だったとでも?

判りやすく言ってしまえば、作者が意図しようとしまいと、違法なことに使える道具は必ずそうした目的に使われると言ってしまっていい

恐らく、動画キャプチャツールの中には、なんらかの著作物から動画ファイルを作ることを目的に作られてる物があるのは想像に難く無い

メーラーの中には、大きなファイルを分割したものを、順番に添付ファイルとして送信する機能を持ったものがある
そうしたものの中に、違法なファイルの送信を目的として作られた物は無いだろうか?
(この問題は、ものの分かって無い人なら、そんなに無いと思うかもしれんけど、恐らくこの機能の実装しているツールの少なくない数、あるいは大半はそうした目的を含んでいると思われる)

デバッギングツールに関しては、事実上ハッキング専用に特化されたものもある

もっと抽象的に、ファイルを圧縮したり暗号化するソフトも、一般的な使用目的にも使えるけど、主に事実上違法なファイルのやり取りに使われてるって物も多い

はたして、作者に違法な目的に使われることを意図してるかどうかを、検挙の判断にしていいんやろか?

よほど頭の悪い作者でも無い限り、違法なことに使えることを認識してほとんどのツール類は製作されてる
もちろん、バージョンアップもするやろね

さて、意図の存在を立証することは困難であることの裏返しとして、意図が無かったことを立証することはもっと困難や
存在の証明より存在しないことの証明のほうがはるかに困難という一般原理そのものや
もし誰かが、何らかの意図があったと疑いを受けて検挙されたら、その意図が無かったことを証明することは、ほとんどの場合不可能やと思ってええ

さてうちは、さっき金子氏が違法な利用を前提、あるいは予期してただろうと言うた!
でも同時に、技術者として、ファイル共有プログラムの技術的な実験の意義や、その違法で無い可能性も視野に無かったとも決して思わん

まあ実際にはあり得ない話やけど、違法な利用、あるいはそれを予期して、ファイル共有プログラムを公開したとしても、誰もが正しい目的でのみ使うなら、実際に何の問題も起こらんわけよ
例え製作者が何を意図してたに関わらずね

Winnyを合法的な利用でのみ使うことは可能で、実際にそうした利用をしてる人も、極めて少数ながら居てる

犯行を行うかどうかは、個々人の問題じゃないの?

つい最近、秋葉原通り魔事件でダガーナイフが使われた。このダガーナイフは、殺傷力を追求した戦闘用ナイフで、事実上人を傷つけること以外に、実用上の使用目的は無い。こんなものを輸入したり生産したり、あるいは都会の真ん中で販売したりしても誰も結果の責任は取らへんやろ?
もしファイル共有ソフトの製作が罪に問われるなら、ダガーナイフなんてものを販売することのほうがよっぽど非常識で、結果に対する責任が明白やと思う。都会の真ん中でそんなナイフを売ったら、人を殺す目的で買う人がおっても不思議じゃないでしょ?それが予期できないわけないやん!
ナイフを売った店員が、普通の人にしか見えなかったなんて無意味なこと言うてたけど・・・それ以前に、犯行を犯す人を100%見分けることが可能だって前提がそもそも無いでしょうに・・・(要は自分に落ち度は無かったってアピールなんやろけどね)
そりゃ鑑賞目的って人もおるやろけど、ナイフを鑑賞する必要なんて無いし、そもそもナイフは本質的に鑑賞するためのものとちゃう。そんな詭弁は認めるべきじゃないでしょ?

例えば、全米ライフル協会は、護身用という目的以外でも、愛玩用(?)とか観賞用に銃器を持つ権利を主張してるけど、それは社会の安全性を代償にしても守られるべき権利なのかしら?
ナイフマニアのおぱかさんたちは、そのへんのことをよく考えてね?

もちろん事件の起こった時点で、別にダガーナイフの販売は法に触れてるわけじゃないから、その後に銃刀法が改正されて禁止になっても、製造者や販売者が実際に責任に問われたりせんわ

もしダガーナイフの製造販売、所持を禁止しても、現実レベルで困る人っていてないはず
これはダガーナイフが無い未来になっても、実際に困る人はおらんって事よ

一方でファイル共有ソフトの開発あるいは使用を禁止すると、ちゃんとした利用の多くの利点を失うことになる
まあこれはファイル共有の可能性って事で、またいずれ書くわ

要約するとこうなるかな?
直接面識の無い不特定多数の人の行動に対して、道具(プログラム)の製造(製作)による幇助を罪に問うていいのか?

参考までに、多くの国では、これを認めてない
日本の金子氏の検挙は世界でも異例の事例なんよ
海外ではプロテクト解除ツールの製作者も無罪になってる
(プロテクトがソフトの動作不良の原因となる場合もあり、プロテクトをはずすこと自体は無罪、その上でコピーを行ったら、それはその人の犯行であり、プロテクトをはずすツールの製作者に責任は無いというのが世界の一般的な基準)

加えて言うなら、別にダガーナイフが無かったら、普通の文化包丁でも、バットでも秋葉原通り魔事件の犯人なら犯行を行ったはず
まあ被害は多少、小さくはなった可能性はあるけど、結局は犯意を持った人の問題で、道具は決定的な要素では無いんじゃないの?

もしWinnyが無かったら、違法なファイルのやり取りが出来なかったとでも?
インターネットがある以上、メールや、ファイル転送ソフトで、いくらでも同じことが行われてたわ
インターネットの考案者や、メーラーやファイル転送ソフトの製作者は、それらの責任を問われるのかしら?

wikiにはアホな事が書いてある

"P2P技術と、違法なファイルの交換を容易にする技術は全く別のものであり、P2P技術自体は Skype のような利用も可能である。 P2P技術と違法なファイルの交換を容易にする技術を組み合わせたものが幇助に問われたからといって、P2P技術に法的責任が問われる可能性があるというのは杞憂を通り越して単なる事実誤認である。また、日本の法律では技術そのものが違法という考え方は成立しない。金子が幇助に問われているのは違法なファイルの交換を容易にする技術を実装したことと、そのソフトウェアの配布の態様にあると考えられる。違法なファイルの交換を容易にしたりしないような中立的なソフトウェアの実装方式・配布方法であれば現状では問題ないと解される。"

違法なファイルの交換を容易にしないで、そうで無いファイルの交換を可能にする中立的なソフトウェアってどういうことやろ?具体的にどういうものを想定してるんやろね?
まるで、切れない刃物なら、売ってもいいことにしようよって言ってるように聞こえるけど?

匿名性や暗号化は、違法な目的とは関係無しに、通信技術の重要な技術として研究されてる
この文章を書いた人は、そのへんわかってるんかな?
合法的なファイルでも、匿名性が必要な場合も、稀ではあるけどある(これに関しては後述)
そもそも、匿名性や暗号化はプライバシーに関わる重要な技術で、それを実装したらあかんの?

一般的に、ソフトの配布に匿名性、つまり配布者を特定しにくい手段を用いてはいけないと言う理由は無いわ
その手段は、個人の自由じゃないかしら?
ファイル交換ソフトに限って、その手段が限定されるとする合理的な理由はなに?

人それぞれ、色んな理由で自分の正体を隠したい場合もあるのよ?
ポアンカレ予想を解く論文をネット上で無記名で公開し、数学界のノーベル賞とまで言われるフィールズ賞をも辞退し、余人には不明な理由により人を避けて生活してるグリゴリー・ペレルマンみたいにね

Skypeなんて、極めて用途の限られたものを例に出して、一般的なファイル交換ソフトと同列に扱うところを見ると、かなり基本的なことも知らん人やろね
まあ文章の主な部分は、「判例タイムズ」ってところからの抜粋らしいから、法律には詳しくても、ソフトウェアの現実がわかって無い人なんやろねぇ

このWinnyの事件そのものだけで言うなら、恐らく意図は明白であるといえるやろうけど、一般的な問題として、こんな形の検挙が許されるべきじゃないと思う

まあ、あの検挙は実際には、京都府警がファイル交換ソフトによる違法ファイルの蔓延に対して、萎縮効果を狙った見せしめ逮捕って見方も出来るわけよ
そしてそれが真実だって可能性もあるわけよ
京都府警はその意図が無かったことを、証明できるのかしらねー?
うちはあったと思ってるけどね
もし誰かにその意図があると断じて検挙する権限があったら、京都府警は不当逮捕で検挙されてもしょうがないわねー
きっと探せば解釈次第で意図を証明する、あるいは匂わす資料くらいあるだろうし!
(これがいわゆる存在の証明より存在しないことの証明のほうがはるかに困難って事なのよね)

まあ、なんにせよ
逮捕の正当性に強い疑念を残すケースであることに間違いは無いわ
そんなわけで、うちは逮捕の翌日、Winnyに関して記述のあるサイトの所有者が次々に家宅捜索!(必然性が理解できない!なぜ誰も不当捜査で訴えへんのやろ?まあ警察ってそれだけ圧倒的な権力を持ってるんだから、その行使にはもっと慎重であるべきね。京都府警はうちの目には、この点において落第の強権体質に見えるわ)を受けてサイトを閉鎖する中、Winnyの利用を開始したのよ
ちょっと警察としてやっていいことのレベルを超えてると思ったから
そういうことに抵抗する人もおらんと、社会ってのはあかんようになる
もしそれで、Winnyの利用者が減ったりして、京都府警がしめしめなんてほくそ笑むような事があったらあかんからね!

まあ、その後の経過を見ると、うちの危惧は杞憂やったみたいで、報道を契機にむしろWinny利用者は増える傾向にあるとか・・・
結局、それまでWinnyを知らんかった人が、そんなものがあるなら使ってみようかって流れになったみたい…
そのせいで、知識の無い人までがWinnyを使い始めて、その後の情報漏えいラッシュを招く一因になったみたいね

最後にうちは、金子氏が違法なコピーを所持していたという理由で検挙されたのなら、別に怒ったりせんよ?

さて次回は、「ファイル共有ソフトなんて無くてもいいんじゃないの?」なんて言う、「観賞用のダガーナイフが無くなったら生きていけないよ」って言う人並みに認識の狭い人を、もうすこしお利口にしてあげる

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この記事へのコメント

  • 天王寺まつり

    ついさっきヨーグルトを一人で開けて食べることができた日ダル手で押さえて右手で開けて食べるだけのことやけど今までそれができなかったのそれができたの嬉しい左手にもだんだん回復の兆しがちらほら見えてきたこのままリハビリを続ければいつかは機能回復も夢じゃないかも
    2009年06月20日 13:44
  • 蒼梧

    ヨーグルトって個別包装の奴?
    あれ開けられるって事は、左手にも握力大分戻ってきたのね!
    縄跳び&ダッシュ、最終目標仕事復帰できるよう、この調子でファイト(*´ω`)
    2009年06月22日 09:59

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【暗号】についての検索結果をリンク集にして…
Excerpt: 暗号 に関する検索結果をマッシュアップして1ページにまとめておきます…
Weblog: あらかじめサーチ!
Tracked: 2008-06-13 09:39

緊急特番!Winny ~理解もせずに恐れたり非難したり~
Excerpt: 前の記事は[ここやよ?]」
Weblog: どっぷりネトゲ界
Tracked: 2008-06-14 03:08